VEC (Virtual Endurance Championship) とは rfactor2 公式の耐久レースシリーズです。すべてSimRacing.Club によって管理されており、主にrfactor2 の現在の開発元である Studio-397 関係者がサーバー管理やレースディレクターを行っています。VEC はYoutuber / グランツーリスモ公式解説者 の Jimmy Broadbend や F1ドライバーの Max Verstappen が出場したことで有名です。

VECの人から聞いたところでは私は初&唯一の日本人ドライバーらしいです。しかし、4月以降は事情でレースシムを続けられないので、次に日本人の方がVECに出られるように、VECについてこの投稿にまとめようと思います。

必ず必要なもの

  • 最大24時間のレースを行うことができるレースシム環境
  • 安定したネットワーク回線(有線接続)
  • rfactor2 でのオンラインレースの経験
  • 英語力(聞く・話す・読む)
  • Team Speak

今までに rf2 や iRacing でレースをしてきた方は上3つはそろっているかと思います。回線の面で心配な方もいるかと思いますが、rfactor2 ではヨーロッパのサーバーでもPing300程度なら問題ありません。

ただ、重要となってくるのは英語です。レースディレクターの放送、Forumでの投稿、ルール、チームメイトとのコミュニケーション、これらはすべて英語で行われます。そのうえ、知らない海外の人と顔を見ずにやり取りをするため、ジェスチャーや表情は伝わりません。確実に自分の伝えたいことが相手に伝わる必要があります。そして何より、最大24時間のレースを行う上で、うまくコミュニケーションを取れたほうが楽しいです。

その練習として海外のサーバーでレースに出てみることを強くお勧めします。私は約2年ほど RaceDepartment で様々なレースへ出場しました。また、回線の確認としても良いテスト環境になるでしょう。

レースディレクターからの放送やチームメイトとの会話はすべてTeam Speakによって行われます。

参戦方法

まずはじめに SimRacing.Club の Forum にてアカウントを作成します。すると Chit Chat > Introduce yourself というスレッドに自己紹介をしろと促されます。テンプレートが貼られているのでそれを使って自己紹介をしましょう。今後のチーム探しに優位に働くかもしれません。

以下に簡単に VEC までの道のりを示します。

SRC の運営するリーグは3種類で、初心者向けの SRCA (SimRacing.Club Academy) 、ルマンカップにあたるVLMC (Virtual Le Mans Cup)、そしてVEC (Virtual Endurance Championship) があります。基本的なSoF (Strength of field) はVLMC < VEC Div.3 < VEC Div.2 < VEC Div.1 という感じです。

VLMC については VEC と同じような感じなのでここでは割愛します。

SRCA (SimRacing.Club Academy)

VEC や VLMC に参戦するには SRCA に出場し、インシデントおよびルール違反なしでレースを完走することが絶対条件となります。そのためレース前にルールをきちんと読むことが重要となります。

SRCA には2つのクラスがあり、毎年変更されます。私が出場した2年前は Nissan GTR GT-1 と Z370 でした。今行われているレースでは Norma M30 と Porsche GT3 が用いられています。1週おきに2度レースがあり、マシンを選ぶことはできません。そのため上位クラスと下位クラスの両方で安全にレースを行うことが必要です。良い順位でフィニッシュすることよりもルールを厳守し、安全にレースを終えることが大事です。

SRCA において最も難しいのがサインアップです。Forum から SRCA のスレッドへ行くとおよそ1か月ごとに S〇〇-Sign up という投稿があげられます。そこにはイベントに関する情報が書かれています。過去の投稿を見ると、名前や国籍が書かれたリプライが続いていますが、リプライによってサインアップするのではないので注意が必要です。以下に書かれている通り、サインアップの時になるとフロントページ>SRCA>Sign Up にアクセスできるようになります。そこで名前、国籍、英語が分かるかどうかを答えることでサインアップをすることができます。イベントはあまり頻繁でないのと、グリッド数に限りがあるのでサインアップをし、出場権を獲得するには受付開始ちょうどにF5を連打するくらいで行わないと20分もしないうちに埋まってしまうことがほとんどです。

SRCA で無事に2レースを終えると、1週間ほどで License Announcement のスレッドが投稿され、名前があれば License4 が発行されます。License4 がない限り VLMC や VEC には出場できません。

チームに加入

License 4 を無事獲得し、シリーズに出場する準備が整うと、次にチームに加入する必要があります。チームを探すには Discord が効果的かと思います。SRC の Discord へ入ると、#welcome に以下の The Driver Market への招待が貼られています。そこへ入るとドライバーを探しているチームと直接繋がることができます。

そのほかの手としてはほかのサーバーで良い成績を収め、チームのひとからお誘いを受けることがあります。私は RaceDepartment でレースをしているときに SpeedyMite Racing のボスからお誘いを受けました。また、SRCA を終えると直接チームからDMがくることがあります。私は3チームほど来ましたが、すでにチームが決まっていたのでお断りしました。

VEC (Virtual Endurance Championship)

VEC に出場するにはお金を払う必要があります。Forum の右上に BUY PASS とあるのでそこからパスを購入しましょう。自分は買ってしまっているのでわかりませんが、確か VEC は 30EUR / 6 months だったと思います。シーズンはだいたい9月に始まって6月に終わるので2回購入する必要があります。購入すると以下のように VEC Season Pass というバッジが付きます。

レースは1年を通しておよそ1か月に1度行われます。それぞれのレースについてはForumやスケジュールの確認をしましょう。

マシンは基本的には DLC や元からあるコンテンツ(シーズンによって変わります)を使用しますが、VEC 専用に特別に手が加えられていることがあります。マシンは出場者以外が使用できないように制限されています。

VEC には Division 1, 2, 3 の3つのグループがあります。はじめは基本的に Division 3からの参戦となるでしょう。ただ、チームがすでに上のDivisionにスポットを獲得している場合は Div2 や Div1 から入れることもあります。私は2018-2019シーズンはDiv.2のLMP3に参戦し、2019-2020シーズンは新しいメンバーとDiv.3のLMP2に参戦しています。選手権で上位フィニッシュすることで次のシーズンで上のDivisionに昇格できるので頑張りましょう。

レース前は練習用サーバーが立ち上げられています。セッティングを練ったり、レースにむけて練習を行いましょう。日本時間で夜遅くや早朝はたくさんの人がサーバーに居るので混走の練習をするには良いと思います。各Divisionでの最速ラップライブタイミングは公表されているので、予選セットを組む時はオフライン走行が良いでしょう。

最後に

かなりざっとですが、以上がVECについての説明です。興味を持っていただければと思います。

強豪チームの Zansho は5年ほど日本人ドライバーを探しているらしいので、興味みのある方がおられましたらお声かけください。

質問等ありましたら気軽にTwitterやコメントへどうぞ。